設置環境 
 


■これが無いとまず始まらない水槽の話

それでは今回は水槽の話をはじめていきます。

まず水槽に関して考える場合、置く場所から考えるといいと思います。

他の要素である水槽の材質とか大きさはまず水槽を置く場所を

決めてか考えた方がいいと思います。

どうして?って思うかもしれませんよね。

置く場所の広さや演出したい効果などを考えていくと大体水槽の大きさ

は決まっていくものだからです。




まず、置く場所!これを決めましょう。

そして置く場所を決めたらそこでどんな風に演出したいかを考えていくと、

大体の魚の種類、水槽内のレイアウトなども決めていくことが

できるからです。




まだこれからアクアリウムをはじめてみようかな?

と思っている方の場合

最初からそんな事を考えずに、試しにちょっとやる程度でいいと

思っているかもしれませんね。

しかしです。

試しにやってみるといっても水槽設置はある程度

手間のかかる大掛かりなものになる場合がほとんどだと思います。




一度設置したらなかなか動かすこともできません。

メンテナンスに思わぬ時間を取られたりすることもあります。

もっとも標準的なサイズと思われる60センチの水槽でも

水を入れて60キロになりますし、

水だけではなく砂などが入ればさらに重くなります。

ちょっとやってみる程度でいいという方でも置いておく場所は決めて

おきましょう。




まず、私のお薦めではある程度のスペースの余裕があるところです。

と言うのは水槽を置いて、

その状態から上下左右に多少の空きがある状態に設置するのがいいと思います。

もちろん空間によってはスペースを取ることが難しい場合もあると思いますが、

なるべく余裕を持ってとっておくことをお薦めします。




この理由はメンテナンス及び事故の防止と言う観点からです。

水槽の上部空間に余裕がないと水替えのときに余計な苦労を

することになるかもしれません。

水変えの方法はどうやってもできると思いますが、

なるべく簡単に行うことを考えるといいと思います。

と言うのはどんなに安定しているアクアリウムであっても

水替えが不必要になることはないからです。




「水替え不要」という商品タイトルで販売されている商品もたくさんあるのですが、

完全にずっと不要と言うことはどうやっても不可能だと思います。

水買え不要というのは今現在水替えをしなくてもいいようにする

という意味だと思ってください。

それらの商品を使ったり、バランスをとったりすることで、

水替えの間隔を伸ばすことはできるでしょう。

しかし必ず水替えは必要ですし、多少の時間と労力を必要とします。

水替えが簡単にできるくらいのスペースは取っておいたほうがいいと思います。




左右が開いていない場合、

物などのが落ちて万一破損した場合に処理がとても大変です。

こんなことを言うのは私の経験で水槽を破損したことがあるからです。

特に水槽の周りには固いものがある場合は気をつけてください。

もし割れた場合のことを考えて、まず割れないように周りに気を配ってください。

できれば割れた後でも危険にならないように考えるといいと思います。





まずは水槽本体に関して説明させて頂きます。

一般に販売されている水槽の材質についてですが、

ガラスとアクリルの2つが一般的です。

もちろんガラス、アクリルともにメリットデメリットが存在します。




まずガラス水槽と言うと、割れると言うリスクが存在します。

もちろんアクリル水槽の場合も割れないことはありませんが、

ガラスと比べると瞬間的強度にも強いわけですし、

万が一割れたときでもガラスよりは安全ということになります。




わたしも運悪く水槽を割ってしまった経験がありますが、

割れてしまった場合は大変な後始末が待っているものです。

わたしは水槽を割ったとき運良く怪我はなかったのですが、

中の魚を救出できても回り中は水浸しになっていました。

怪我に気をつけてガラスの掃除もしなければなりませし、

早急に新しい水槽を探さないといけないことになりました。

余計なわずらわしい時間を費やした経験から破損に関しては十分に気をつけるようにしています。




ではアクリル水槽の方がいいかというと、アクリル水槽の場合、

ガラスに比べて傷がつきやすいという欠点があります。

どちらにしてもまわりに十分なスペースを取って、

水槽が割れるリスクが起きないように回りに気を使って

固いものを周りに置いておかなくてもいいようなところを選んで

設定するのがおすすめです。




もう1つの大きなガラス水槽とアクリル水槽の違いは水槽自体の重さにあります。

同じサイズの水槽であればガラス水槽の方が重くなります。

そのため、小型の水槽の場合はガラス水槽で、

大型の水槽はアクリル水槽と言うのが一般的です。




アクリルの方が軽いと言うのはそれはそうなのですが、

どちらにしても水を入れて水槽を設置すると重くなります。

大型水槽の場合などはまず動かすことはできなくなるでしょう。

最も一般的な60センチ水槽程度の大きさのものでも50キロは超えるでしょうし、

砂利を敷いたらさらに重くなって行きます。




これだけの重量のものがずっと一箇所におきっぱなしになるわけですから

置く台は安定していることが必要です。

まず、水槽と台の底面は全面的に密着させてください。

これは密着していない部分があると、底の部分がへこんでいってしまうことがあるからです。

また台を置いておく床も安定していることが必要です。

床がたたみ等の場合は気をつけたほうがいいと思います。




設置したときは問題なさそうでも長い時間がたつにつれて、

水槽の重みで畳がへこんでいってしまうことがあるからです。

わたしの90センチ水槽の場合は部屋の隅の押入れのような所に設置しています。

設置面は板で、人がのっても問題ない丈夫な場所に設置してあります。

台の強度が心配な場合は専用の水槽台を利用するといいかと思います。

デザインも多種類ありますし、一度見てみるといいかと思います。




では中型の水槽の90センチくらいの水槽の場合はというと、

わたしとしてはガラス水槽をお薦めします。

実際わたしの使っている90センチ水槽はガラス水槽です。

メリットの多いように思われるアクリル水槽ですが、

傷がつきにくいというガラス水槽の性質は大変重要なものです。

割れるリスクを回避するために十分なスペースを取って、

いつまでも変わらない透明度を確保できるガラス水槽を

使用する方がメリットが多いように思われます。




とはいっても小型水槽の場合でも規格外のものなどはアクリル水槽しか

手に入らない場合もあると思います。

わたしの経験上、砂利を敷いている場合は敷くときに注意した方がいいと思います。

水替えや、砂利掃除のときに砂利で水槽を傷をつけないように

気をつけて行うようにしましょう。






■騒音に関して

装置を稼動するときの"騒音"について書きたいと思います。

アクアリウムのろ過装置というものはモーターがまわっているわけですので、

多かれ少なかれ音がするものでしょう。

しかし当然かも知れませんがより静かな方がいいわけで、

モーター音は完全に騒音と言えます。




ろ過装置を稼動させるためのものであって、止めてしまうわけにはいかないので、

24時間稼動していることになります。

自分の部屋などに設置した場合は食事中でも睡眠中でも

ずっとモーター音が付きまとうことになってしまいます。

水槽設置当初はそれほど気になることは無いのかも知れませんが、

眠るときも稼動することを考えて、

設定の段階からどのろ過装置を選択するか、できることならより

騒音を抑える対策をしておくことが望ましいと思っています。




まず最初にエアーポンプ(いわゆるぶくぶく)ですが、

稼動音は聞いたことがあると思います。

非常に大音量ですよね。

あの音が24時間続くのは厳しいものがあると思います。




この方式に関しては防音対策も難しいというのがわたしの考えですが、

エアーポンプの下に振動を吸収するためのやわらかいものを敷いて、

下に直接振動が伝わるのを防ぐことで格段に消音できます。

しかし下に伝わる振動音意外では防音対策は難しく、

周りを囲んで防音しようとしても、やはり難しいものがあります。




これは構造的に空気を押し出すためにモーターを使って

高速にたたいているために起きることですが、

これ以外の方式では

「たたく」という構造ではありませんので、これほどの騒音、振動はありません。

エアーポンプは、うるさい割にろ過能力は非常に弱いものになりますので、

これを長期間使うことは避けたほうが良いでしょう。




では、他の方式を使った場合ですが、

最も音が静かなものは水中式のモーターを使ったものになります。

水中ポンプは水底式のろ過装置によく使われるものです。

水中式のモーターを使うと稼動音は周り中にある水とガラス壁を通ってから

空気を振動させて人の耳に聞こえてくることになります。




わたしの経験からすると、水中式のポンプを使った場合には

ほとんど騒音がしないといっていいと思います。

そりゃ当然ですが、水槽に耳を当てるとか、

近くで耳を澄まして聞けばモーター音は聞こえてくるのですが、

ちょっと水槽から距離を置いている分にはほとんど聞こえないといって良いと思います。




ですから、極力音の静かな装置を作ろうと思っている場合は

この水中式ポンプを使ってろ過装置を設計するのが良いと思います。

注意としては、水中にあるポンプと水槽のガラス面を接触させないこと。

ポンプとガラスが接触してしまうと、振動が直接ガラスを伝ってしまいますし、

振動でガラスをたたいてしまうこともあるからです。

これでは全く防音になっていませんので、

ほんのわずかでもガラスとモーターの隙間を開けて、間に水の層を作ってください。




水中式のポンプを設置するときのポイントとしてより防音を意識する場合は

なるべく水槽の奥のほうに設置すると効果が上がります。

わざわざわたしに言われるまでも無く、

たいていは水槽の奥に設置してなるべくろ過装置自体は

目立たないように(見えないように)してあると思います。

少しでも人から遠い奥のほうに設置してあった方が音が聞こえにくくなるわけですが、

水中式の音の静かなポンプを使っていれば

それほど変わらないと言えるかもしれません。




では、水中式ポンプ意外ではどうなのでしょうか?

当然装置自体は水槽の外にあります。

そのため、水との境界がありませんので、音が伝わりやすくなっています。

わたしとしては、外部式のろ過装置、上部式のろ過装置ともども使ってみて、

確かに水中式のものよりは騒音があると実感できます。

しかし気になるほどではない。これがわたしの感想です。




あくまでもわたしの感想になりますので、音に敏感な人はだめかもしれません。

「騒音は気になりますか?」と熱帯魚ショップの人に聞いてみるのも良いかもしれません。

実はわたしもかなり前ではありますが、お店の人に騒音に関して尋ねたことはあります。

答えは「それほど気になりませんよ」でした。

わたしも熱帯魚ショップに長時間いて、

騒音がそう気になるということはありませんでしたので、

熱帯魚ショップの人は本当に気にならなかったのだと思います。




しかし、違うんです。

熱帯魚ショップで聞いていた音と、

自宅に持ってきて設置してからの騒音では気になり方が違ったんです。

熱帯魚ショップの場合はお店で商売で売っているわけですし、

大量の水槽が設置してあって1つのろ過装置の音は

全体の音にかき消された感じで聞こえなかったのだと思います。




それと比べるとわたしの部屋の場合、

そのときまで何も物音ひとつ無かったのですから

気になっても仕方が無かったのかもしれません。

まあこれはかなり昔の話になりまして、

今はその当時と比べて音が静かになっているなと実感できます。




昔とは作りも違っていますし、それ以外にも実際にいくつかの防音対策をしています。

防音対策のおかげか本当に今はほとんど気になりません。

今はわたしのパソコンが立ち上がっているわけですが、

こうしてパソコンの前に座っていると、モーターの騒音などまるで聞こえてきません。

(パソコンの稼動音に完全にかき消されているということですが_(^。^;)ゞ )





■水中式ポンプ以外の騒音に関して


水中モーターを使うのは底面式のろ過装置です。

上部式、外部式のろ過装置の場合はポンプが外部に出ていて騒音が比較的大きいわけです。

まず上部式のろ過装置の場合ですが、

モーターの稼動音だけではなく、水流に対する音というものもあります。



上部式のろ過装置というものは水槽上部に設置したろ過フィルターに、

モーターを使って水を吸い上げます。

吸い上げられた水は濾過層内を通って最終的には水槽内に再び落とし込まれるのですが、

この方式のみ、他の方式と違って空気と水との接触があるわけです。




水中式も外部式も水の循環で空気と触れるところがありませんので、

これらの方式の場合は水流による騒音を考慮する必要は無いでしょう。

上部式ろ過装置は10年以上も前から使っていますが、

その当時と比べるとずいぶん改良されています。




水槽上部の濾過層は広く深くなってより効率的なろ過ができるようになりました。

水槽上部に水を落とし込むホースも固定されていて、

ろ過装置を覆うふたも濾過層内だけではなく、

ポンプ全体を覆ってくれるようになりました。




音に関して言えばこのふたの構造が重要です。

ポンプ全体を覆ってくれていることが大きな利点となります。

ふたをすることで格段に音が小さくなりますし、

さらに何も気にしなくてもポンプを設置する場所は

水槽の背面部に設置することに標準でなっています。




背面に設置するので、少しは聞こえる音も軽減することができるというわけです。

外部式フィルターに関してもこれと同様のことがいえるのですが、

装置本体はなるべく人がいるところから離れた隔離

されたような空間を作っておくことでかなりの音の違いが分かると思います。

ではこれで十分でしょうか?




熱帯魚ショップで騒音について聞いたことがあることは

以前のメールマガジンで紹介した通りです。

結果、熱帯魚ショップの人は

「それほど気になりませんよ」といってくれました。




確かに気にしないこともできると思います。

少なくともTVを見ていたり、パソコンを操作していたりするときは

私の環境では音が全く聞こえません。

TVを見ているときに水槽の音が少しでも気になるようではひどすぎるっておもいますか(^^)

具体的に私の部屋の環境を紹介したいと思います。




水槽は私の背面に90センチの水槽があります。

ろ過装置は上部式のフィルターを使っています。

装置の稼動音は聞こえません。

さっきも言ったって? (^^; 

わたしの部屋の環境では全く稼動音は聞こえませんが、

モーターとの距離が近いようだと聞こえるかもしれませんね。




具体的に距離を書きましょう。

私の座っている椅子から水槽までの距離は3メートルです。

上部式ろ過装置よりも静かな水中式、

外部式のろ過装置を使っているならより音が少ないんじゃないかと思います。

それよりも水槽との距離が近い場合はどうかって?

もしくはTVもパソコンも消して全く家電の動作音がなくなった場合は?




そういう時はかすかではありますが聞こえます。

水の流れる音、吸い上げられた水が再び水槽内に入っていく音が聞こえてきます。

眠るときも聞こえていたら気になるかもしれない?

確かにそうかもしれませんね。

熱帯魚ショップの人はなれているから気にならないだけであって、

いきなり眠るときに水の音が聞こえるようだと気になるかも? (^^;

まあ最初だけかもしれないですけれどもね。




でも、私の場合はそういう音もすべて消してしまえる構造のところに水槽を設置しています。

押入れをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

つまり扉がついています。

押入れのように扉を完全に締め切ると、

水槽はもちろん見えなくなってしまいますが、音は完全に消えてしまいます。




イメージとしては水槽を押入れの2段目に設置しています。

これで奥行き45センチの90センチ水槽が目線より

やや下程度の見やすい位置に設置したことになります。

奥行きとしては、奥行き45センチの水槽をほぼ後ろの壁いっぱいまで

つけるような感じでおいて、全面に20センチ

程度の空きができます。




この部分はちょっとした物置に使えるわけですね。

餌箱をちょっと置いておくとか、機材を置いておくなどです。

でも何か置くとその分視界が遮られるので、何もおかないようにしてあります。




水槽上面は、押入れの天井まで170センチ程度の空間があるので、

上を有効利用できるようにしています。

160センチ程度の物置棚を使って、水槽の上にも物を置けるようにしてあるわけです。

これでほぼ天井まで水槽のメンテナンス関連の用具を置いて、

スペースの有効利用できるようにします。




わたしの部屋の水槽設置環境はこのような感じですが、音に対する効果は抜群です。

本当に押入れに設置しても同じ効果が期待できるでしょう。

例えば眠るときには押入れを閉めてしまえばいいわけです。




では、わたしが管理している1つの水槽について書かせていただきたいと思います。

というか、ろ過装置およびメンテナンスの話です。

わたし流の管理の方法といっていいと思いますので、

参考にしていただければと思いますが、

管理にそれほど手間をかけていないことは確かですよ。

(ホームページのタイトルのとおりですね^^)




今回サンプルとして紹介する水槽は、

わたしの部屋に置いてある押入れのような扉の中の水槽です。

まず、水槽本体から。

90センチ水槽のガラス水槽です。




これは水槽選びのところになりますが、設置スペースと、

飼育したい魚種によって水槽サイズを決定するのが良いでしょう。

わたしは90センチ水槽を選択したわけですが、

スペースと魚種による制限を守って無理の無い大きさの水槽を選ぶことを

おすすめします。




水槽設置スペースはぎりぎりのところに設置することはわたしはおすすめしません。

もちろんぎりぎりでは絶対だめということは無いですし、

外見的な希望もあるかもしれませんが、少なくとも簡単に飼育、

管理したいということであれば絶対余裕を持って設置したほうが

後々のメンテナンスが楽になりますよ。




水槽はガラス水槽ですから、割れないように注意しないといけません。

ですが、簡単に管理したいと言うことでこれを選択しました。

アクリル水槽のように傷がつくような心配が無いからです。

長期間ずっとほおって言っても確実に変わらない美しさを保つことができるわけですから、

ガラス水槽を選択したほうが楽に管理できるはずです。




もちろん水、砂を入れたときの水槽重量も考慮して安定した、

倒れようが無い所に設置することも忘れないようにしましょう。

これは好みによるのですが、水槽の見え方も考慮してはいかがでしょうか?

ただ簡単に魚が飼育できればいいということだけではなく、

わたしの場合見た目が少しでも美しく見えるようなところに

設置しようとしています。




まず、水槽設置場所の照度ですが、周りより暗いところです。

水槽自体は上部に置いてある水槽用のライトのおかげで明るくなっていますので、

周りが暗い場合、水槽のみが目立って見えます。

押入れのようなくらい所に設置しているため、こういうような見え方をしているわけです。

極端に水槽表面が反射するような環境も水槽内が見えにくくなってしまいますので

気をつけたほうが良いでしょう。




また、場所によっては超大型水槽を部屋の仕切りのように設置して、

隣の部屋のほうまでわざと透けて見えるような演出をすることもできます。

いずれにせよ水槽をそこに設置した場合、

どのような見え方をするかを考えるといいと思います。




設置するときは一度きりでそれ以後はほとんど動かすことはありません。

設置する前にチェックしてみてはいかがでしょうか?

管理は楽になるか?安全なところか?

希望どおりの外観で見ることができるか?です。




わたしの管理している水槽の1つですが、ろ過装置の選択は上部式ろ過装置と、

低面式ろ過装置の2つです。

ただし、ポンプを2つ使っているわけではありません。

上部式のポンプを使って、低面式のフィルターと直結しているわけです。




この水槽に関しては管理をより楽にすることが目的なわけですから、

もちろんこのろ過装置を選択した理由は最も管理を楽にすることができると

判断したからです。

底面式ろ過装置と連動していますから、

ろ材としては底面に敷き詰めた砂利を使っていることになります。




砂利はあまり細かすぎない、何の変哲も無い熱帯魚ショップで

購入できるものですが、5センチ程度敷き詰めていますので、

ろ過の力としては問題ありません。

底面式ろ過と連動していると書いていますが、上部式ろ過装置のメリットも生かそうとしています。




上部式ろ過装置のポンプからの配管を2つに分岐しているわけです。

いたって簡単な方法で分岐しているわけですが、

分岐の一方を底面式ろ過装置の配管と直結し、

あまったもう一方は底面の砂を通さすに直接水槽内の水を

吸い上げることができるようにしてあります。

標準の上部式のろ過装置の吸い込み口と同じような感じですよね。




水底の砂を通さない吸い込み口が存在することで、

水槽内に漂うごみはすぐさま丈夫のろ過装置に吸い上げられることになりますので、

大きなごみが漂うというような外観上の障害はすぐに取り除くことができます。

もし、大きなごみが吸い込み口に詰まりすぎたという場合でも

水底の砂を通す経路が残っているわけですから、

ろ過能力が低下するということは回避することができます。




わたしの場合、実際によく大きなごみが詰まってしまいました。

これでは一方の経路からは水を吸い上げることができませんが、

ろ過能力が無くなって、水質の急変につながることを回避することができます。

たとえあなたがしばらく吸い込み口にごみが詰まったことを忘れていても、

長期出張などで水槽管理が全くできない状態で

あっても水質管理上は全く問題はありません。




ここでちょっと休憩させて下さい。

私の体験した事件について書かせてください。

水槽の管理の話ですが、

こうなってしまうとかなり困ったものですね(×_×;)




実はわたしは新潟県の中越地区に在住しています。

この文章を書いたのは2004年10月24日ですが、電気が復旧しました。

と、言うのもご存知の通り地震の直撃を受けてしまったんです。

わたしの住まいのところはニュースによると震度6.5程度だったというこですが、

率直にひどいことになりました。




しばらくわたしの体験記を書いてみたいと思います。

その当時は会社に勤務していました。

会社の定時は過ぎていたのですが、

最近は比較的仕事が忙しいためわたしはそのまま残業体制に入っていました。




ちなみにわたしの仕事場はパソコンがいっぱいある、

イメージとしては普通のオフィスといったところです。

最初は小さなゆれでした。

日本に住んでいるので地震に慣れていて全く驚かないで、

「おー地震だ。」「地震だね。」なんて会話をのんきにしていたものです。

地震はきました。大きな地震になってきたんです。




わたしなりの体感をレポートしますが、

東海道線等の急に揺れた車内を思い浮かべてもらうと良いかも知れません。

あんな感じでした。

それが電車内にいるよりも長く続いていたと思って下さい。




このときのわたしは・・・冷静でした。

これは性格ですね。

相変わらず「結構揺れたなー」なんて言ってました。

このとき周りの人をみていたのですが、やはり慌てている人、

不安そうな人が多かったのを覚えています。




まもなく停電になって真っ暗です。

怖がっている人が多くなります。

が、まもなく非常電源に切り替わり、再び明るくなります。

電話がつながらない!という声が聞こえます。

混線しているのでしょう。




家はどうなっているだろうか?

水槽があるから下手すると危ないかもな・・・・

と気にはなりますが、繋がらないといわれているのでかけませんでした。

外部との情報はありません。




非常電源に切り替わったので、周りをみて、

めちゃくちゃに散らばった書類や机の上のものを片付け始めます。

「参ったなー」「電源どうなった?」というような声は聞こえてきますが、

地震の起こる前の状況に戻そうと片付け作業を開始し始めます。




被害状況もわかってきます。

ガラスが割れている・・・・

天井にヒビが入っています・・・蛍光灯が落ちそうか?

オフィス上は散らかり放題・・・・

案外大きな地震だった・・・




その後小さな余震がありました。

「まだ完全に収まってないなー」とか言いながら片付け作業を続けます。

まもなく大きな余震がきました。

今度は机の下に隠れました。

1度目の大きな地震のときに机の下に行かなかったのはどうかしてたのかもしれません。

折角片付けた書類もむなしく再びバラバラです。




もう地震がおさまった隙に非難するしかありませんね。

外に避難しました。

しばらく話し合いましたが気をつけて帰ることで意見が一致。

停電で信号がないためゆっくりと帰宅しました。




家に着くと・・・やはり1階部分に水漏れしていました。

気になっていたとおりです。

二階の水槽のところに行ってみました。

ライトで照らして確認します。

「よし。割れてない。」

これは幸いというのでしょうか割れていませんでした。




これは水槽本体が砂などが入っていて比較的重いこと、

底面が安定していたところにおいてあったことが

原因だと思われます。

もし、背の高い水槽台の上に重い水槽が載っていたら・・・倒れやすくなっていたはずです。




ただし揺れた分水漏れがしています。

2階からの水漏れはこれが一階に浸透したからです。

このように明かりを持ちながら部屋の状況を確認していたわけです。

このとき、大きな地震がありました。しかも長い。

本棚などはどんどん倒れてきます。

正直危ないところでした。

よりによってこういう地震のときにいるべきではない家の中にいたのですから。




地震が収まった隙に水槽を確認します。

水槽温度はおおむね25度のままといったところでした。さすがに比熱1だけあります。

割れてもいません。

中にはガラスのふたが水槽内に落ちてしまったものもありますが

基本的には問題ないはずです。

割れていないし、念のため上の蛍光灯はおろしておきました。




水槽の水はこぼれましたがそれでもおおむね3分の2程度は

残っているという状態のままです。

もし割れていたら危険ですし、より大きな惨事になっていたと思われます。

当然中の魚の無事は期待できなくなりますよね。。。。

周りに水槽を割ってしまうようなものがなかったのが幸いしました。




その後は車の中で一夜を過ごしました。

運が悪いことに車のガソリンがあまりなく、

寝袋以外の暖房器具は使用できなかったのですが、

朝まで大きな余震もなく、日が昇りました。




明け方は相当に冷え込んでいて、熱帯魚の水槽もすべて10度台になっていて、

大変な状況になっていましたが、

結果的にこの時点で生き残っていたものについては現在でも生存しています。

ストーブもたきましたし、電気も回復してきました。

実はこの時点で電気が回復したわたしの地域はかなりはやく、

この地震での被害の詳細はTVのニュースを

見て知ることになりました。




知っての通りの大惨事で、現在でも避難されている方もいる状況です。

現在家の中で文章を書いているわけですが、余震は頻繁にあります。

再び大きな地震がおきる可能性が何パーセントかの確立であるということのようなので、

気をつけるようにしていますが、こんな地震は早くおさまってしまうことを願っています。




今回はこのように、

水槽というのは意外とリスクとなるということもあると思って書かせていただきました。

・水槽が倒れなかった。

・割れなかった。

今回のわたしの場合はこの2つの条件がそろっていたため、

不運の中でもこれ以上の被害とはならなかったということだと思います。






    













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